「クレープ屋は私でも挑戦できそう」
「フランチャイズでクレープ屋を経営したい」
クレープは今や日本人にはお馴染みのスイーツです。昨今は様々な新しいスイーツの流行が起きますが、クレープの人気は衰えることを知りません。そしてフランチャイズ経営は難しいと感じる場合であっても、売る物がクレープだけというシンプルなクレープ屋なら敷居が低いと感じる人もいるでしょう。
そこで今回の記事では、フランチャイズのクレープ屋について詳しく紹介したいと思います。クレープ屋の特徴やフランチャイズでクレープ屋を成功させるコツも解説していきます。この記事を読み、フランチャイズでクレープ屋を経営するイメージを掴んでみてください。
クレープ屋の特徴
フランチャイズでクレープ屋を経営する場合、まずは他のフランチャイズを比べてクレープ屋にはどのような特徴があるか知る必要があります。事業の特徴を知ることはフランチャイズを成功させるうえで欠かすことができません。
市場規模と将来性
株式会社富士経済による「スイーツ主要チャネルの国内市場を調査」
(参照:http://www.group.fuji-keizai.co.jp/press/pdf/180528_18047.pdf)
によると、スイーツ市場は2015年から2017年まで1兆4,000億円前後で横ばいとなっています。
チャネル別の市場規模を見ると、2015年から2017年の間に個人洋菓子店の市場は縮小していますが、クレープ屋が含まれるCVSの市場は右肩上がりに拡大しています。今後も拡大が予想されており、クレープの人気はこれからも安定するとの見通しです。
初心者が参入しやすい
クレープ屋はたのフランチャイズと比較すると、初心者であっても参入しやすいところに特徴があります。それこそクレープ自体は2週間もあれば綺麗に焼くことができるようになるため、他の飲食店などに比べると技術的を成熟させるために必要となる期間が短いのです。
狭いスペースや移動販売
またクレープ屋の大きな特徴として店舗内飲食スペースが必要ない点が挙げられます。クレープ屋は移動式の屋台やスーパーマーケット内に他のショップと併設される形で営業されることが多く、独自の飲食スペースはなくても経営が可能です。
そのため、土地・建物代が安く済むというところが大きな強みです。都内でフランチャイズを経営しようとすると、最も大きな資金が必要となるのが土地・建物の賃貸費用です。飲食スペースがないクレープ店は、初期費用としても毎月のコストとしても土地・建物代金を低く抑えることができ、経営を圧迫する要素が小さく済むのです。
オリジナルメニュー
クレープ屋は扱う商品こそクレープといくつかのドリンク程度になることが多いですが、クレープは創意工夫で具材を大きく変えることができます。そのためあなたの店にしかないオリジナルメニューを作りやすい点に大きな魅力があります。
昨今はSNS映えという言葉があるように、味だけでなくビジュアルにもインパクトのある食べ物が好まれます。そういった点もふまえて、あなたの店にしかないメニューを作ることができると、大きな集客のメリットを得ることができるでしょう。
開業資金の目安
クレープ屋の開業資金はフランチャイズ契約を結ぶ企業により異なりますが、平均で200万円~300万円程度となります。しかし、移動型でない店舗の場合はこれに加えて物件取得費が必要となります。
クレープ屋を成功させるコツ
ここからはクレープ屋を成功させるコツについてみていきましょう。
収益モデル
はじめに以下のとおりクレープ屋の収益モデルを示します。これは架空のものですが、クレープ屋の店舗営業に必要な費用と売上の大まかなイメージが持てるはずです。
月間売上 | 110万円 |
食材仕入れ | 30万円 |
消耗品 | 10万円 |
光熱費など | 5万円 |
広告宣伝費 | 7万円 |
地代・家賃 | 7万円 |
通信費 | 1万円 |
ロイヤリティ | 8万円 |
経費合計 | 70万円 |
オーナー利益 | 40万円 |
もちろん売上と経費は営業する場所等により大きく変わります。しかし、フランチャイズオーナーの年収の平均が400万円~500万円であることを考えると、上の表は大まかながらも一つのモデルとなるはずです。そして、オーナー利益を高めるためには以下のような方法が代表的です。
売上を伸ばす
オーナー利益を高めるためにまず取り組みたいのが売上を伸ばすことです。そのためには他店との差別化、自店のコンセプトの明確化、ネット集客などに取り組む必要があります。特に昨今はSNSを通じた宣伝に大きな効果があるため、ネット集客に力を入れることで売上を伸ばすことができます。
経費を削減する
売上を高めると同時に取り組みたいのが、経費の削減です。経費の削減につながるものとしては以下のようなものがあります。
・食材原価を下げる
・地代家賃を下げる
・人件費削減
クレープ屋は小さいためオーナー一人で回すこともできます。そうすると人件費がかからないため、オーナー利益を高めることができます。しかしながらフランチャイズで年収1,000万円を超えていこうと考える場合は、信頼できる従業員を育成し、オーナーは複数店舗を経営していく必要があります。
注意点
クレープ屋を経営していく上では以下の3つに注意が必要です。
・立地は客数に大きな影響がある。地代が安いところは人が来ないリスクがある
・オリジナルメニューの作成にはフランチャイズ契約との兼ね合いで制限がある場合がある
・従業員育成ができないと複数店舗経営ができない
クレープ屋はオリジナルメニューが集客の大きな強みとなりますが、メニューについてどれほどの自由度があるかはフランチャイズ契約により決まります。また移動式でない場合は、立地が集客数に大きな影響を与えます。フランチャイズ本部の言葉をうのみにせず、自ら契約書を熟読し、立地の調査を行う必要があります。
フランチャイズができるクレープ企業
以下はフランチャイズ経営ができる代表的なクレープ企業です。いずれもフランチャイズに力を入れていますが、ロイヤリティなどは各企業により異なります。
・マリオンクレープ
・マテリアクレープ
・モミ&トイズ
・ジラフクレープ
・コムクレープ
どの企業とフランチャイズ契約を結ぶかを決める場合は、各企業と実際に会い、綿密な打ち合わせを行う必要があります。特に疑問点はすべて対面で解消するようにしましょう。その中で自分に最も会うスタイルで経営していくことができる企業を選んでください。
また契約時は必ず契約書を徹底的に読んでください。わからない箇所は本部や弁護士に相談する必要があります。フランチャイズ契約に関する取り決めの大部分は契約書に依存することになるので、斜め読みでサインをすることは絶対に避けましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回はクレープ屋のフランチャイズ経営について紹介しました。以下は今回の記事のポイントのおさらいです。
・スイーツ市場は安定している
・クレープ屋は初心者でも参入しやすい
・オリジナルメニュー、SNS映えが集客のポイント
・従業員を育成し、複数店舗経営を目指そう
・企業を選ぶ際はじっくりと対話を重ねよう
クレープは未だ大人気のスイーツです。対面で販売することができるため、お客さんの笑顔があなたの喜びに繋がる側面もあるでしょう。クレープ屋をフランチャイズ経営する場合は、契約する企業をじっくりと選び、契約内であなただけのメニューを作り、利益に結び付けていきましょう。